瀬戸内海沿岸に多い海運業

瀬戸内海沿岸は江戸時代から海運業が盛んに行われていました。

広島県呉市には三方を山に囲まれた深い入り江を持つ天然の良港がある事から、戦時中には大和をはじめとする多くの戦艦が建造され、安芸郡の重要な拠点となっていました。

このような歴史的背景から、現在でも日本の海運を担う船舶貸渡の会社が広島県呉市や尾道市、愛媛県今治市などに多く存在しています。

船舶貸渡業とは

船舶貸渡業とは、自社で保有する船舶を貸し出しをしたり、運航を委託したりする会社です。

いわば船主のことですね。

物流を行う会社などに中長期的に貸し出し、共に海運を支えている業種です。

呉市で船舶貸渡業を営む会社では、積み荷や用途に応じて32隻の船舶を所持しています。

日本国内で建造された船舶が多く、いずれも高い品質を備えた船舶ばかりで、安心して運航することができます。

船舶管理業と船員派遣業

船舶を所有して貸渡業を営む会社では、船舶を管理する業務、船員を派遣する業務などを同時に行っています。

貸し出す船舶は常に安全に運航できるように整備されていなければなりません。

また安全な運航には乗組員の資質も重要です。

整備、管理を徹底し、優秀な船員を用意することで安心・安全な航海ができるのです。