人生を豊かにする転職先の選び方

キャリアアップのための転職はもはや珍しいことではありません。

終身雇用が崩壊した現代ではで職場を選び自己研鑚する意識が大切と言われますが、順調にキャリアを重ねていながらこれでいいのだろうかと悩む人も増えています。

キャリアアップのためだけの転職で失敗してしまうのは人生の豊かさに結びついていないのが原因です。

仕事も人生の一部である以上、人生を豊かに過ごすという最終的な目標をおろそかにしては幸福な転職は実現しません。

今回は、人生を豊かにする転職先の選び方を紹介します。

重視にすべきことはライフステージによって変わる

転職で最初に浮かぶ悩みといえば「なにを重視して職場を選ぶのか」という問題です。

転職の条件はさまざまです。

給料や勤務地、労働時間や福利厚生、キャリア形成やスキル習得など同じ業種同じ分野であっても職場により転職先としてのメリットデメリットは異なります。

重要なのは転職で重視すべきことは人によっても変わるだけでなく人生のどの段階にいるのか、ライフステージによっても変わることです。

若いうちならある程度経済的余裕を作るために給料重視になりますし家族が増えれば一緒に過ごす時間のために労働時間が重要になります。

子どもの教育環境を考えると居住地で仕事を選ぶ必要も出てきます。

転職なのだから今よりも恵まれた条件をと考えるのは当たり前ですが、どのような条件が恵まれていることになるかは環境によって変わります。

給料も権限も下がる転職先であっても子どもと一緒に過ごしたい、健康に配慮したいといったような希望に合致しているのであれば人生を豊かにする幸福な転職先になるでしょう。

時間を有意義に使うという意識

転職先選びで忘れてはいけない要素が時間です。

好条件の転職先が見つかったが遠方で通勤時間が長い、となったら転職すべきかどうか悩んでしまいます。

ポイントとして意識しておきたいのが、時間を有意義に使えるかどうかという基準です。

通勤時間が伸びても一人が好きな人なら有意義な時間として過ごせますが、逆に家族と一緒の時間を確保したい人にとっては長い通勤時間は大きなデメリットになります。

時間をどの程度有意義に使えるのかという基準で判断すると転職先の本当の価値が見えてきます。

あえて先を見据えないことも大切

キャリアアップのための転職では先を見据えることが大切、と言われますがあえて先を見据えないというのもひとつの方法です。

先を見据えて転職活動をするとどうしても転職先を腰掛けのように考えてしまいがちです。

そのような考えは自然と態度ににじみ出てしまい転職活動でマイナスに働いてしまいます。

実際にどうするかはともかくとして転職するからにはその職場で一生懸命働くというのが大前提です。

踏み台のように思われて快く思う企業はありません。

キャリアプランと転職活動をあまり近づけすぎず目の前のしごとに専念するという意識を持つことが転職の成功につながります。

まとめ

転職は人生の重大は決断ではありますが全てではありません。

給料や待遇で転職先を選ぶのもひとつの正解ではありますがすべての人が幸せになれるという保証はなく、客観的に見れば成功しているように思えるのに本人は後悔しているというケースは少なくありません。

どんなことに幸せを感じるのか、満ち足りた生活とはなにかを自分自身が理解していなければ転職の成功は程遠くどんな結果にも満足できないままです。

人生の中で転職をどのように位置づけどう活用するのか、わかりやすい報酬や対価だけでなく得られる幸福を考えて転職先を選んでください。