3万人の社長に学んだ「しぶとい人」の行動法則

社長というと、左うちわで高収入、従業員を指示だけしていればいい仕事と思っている方もいるかもしれません。

しかし、常に会社の資金や従業員の生活を考え、ある意味最もストレスがかかる役職です。

そんな社長たちに公的資金による融資を通じてかかわってきた筆者が実に3万人もの社長を見てきていわゆるしぶとい人とはどんな人かを紹介している一冊です。

きっとどんな人がタフでしぶといのかわかるのはないでしょうか。

3万人の社長たちの人物像

3万人の社長の人物像は、様々です。

しかし、基本的に会社を長持ちさせている社長は、いわゆるしぶとい人がほとんどです。

外見や雰囲気などは、それこそ十人十色ですが、内面には共通してしぶとさを持っているというのが筆者の印象でした。

融資を行って返す前に会社が持たなくなってしまう社長は、しぶとさかけているというのです。

このように共通したものは、ほとんどないように思える社長たちですが、根柢のしぶとさは共通しているといえんさ宇。

ピンチ・ストレス・勝負の連続

社長は、常にピンチ、ストレス、そして勝負の連続だそうです。

ピンチは、お金のピンチだけでなく人間関係のほか、自身のメンタルが挙げられます。

お金は会社の経営で特に起こりやすいリスクですが、人間関係は取引先だけでなく、部下との関係などもピンチになります。

そして、あまり知られていないのが自身のメンタルのピンチです。

常に予想外の出来事やトラブルにさらされているため、急に心が折れるピンチを常に抱えています。

ストレスは、ピンチからくるものがほとんどで、ある社長は常にうつ状態だと自分で告白したそうです。

しかし、元気に仕事をしていることから不思議に思うと、ぎりぎりにストレスをうまくコントロールしているようでした。

勝負は、同業他社や新しい取り組みに対する勝負です。

結果によっては自社の命運が変わってしまうこともある中、常に決断を伴う勝負の連続だそうです。

具体的にどんなことを行っているのか

とにかく、困難ばかりの中でどのようにしぶとく生きているのでしょうか。

主なこととして失敗に対するもの、メンタルに対するもの、そして健康です。

失敗に対しては、現状を分析しつつ、先を見ています。

失敗から立ち直った先をイメージして、それをモチベーションに現状の改善を図ることが多い傾向にありました。

メンタルに関しては、徹底的に馬鹿なことをやって心の中を空にしたり、自分を俯瞰したり、はったりをかますなど、社長によって異なっていました。

しかし、メンタルの管理に関してはどんなしぶとい社長も何かしらの工夫をしていたようです。

健康は、ほとんどのしぶとい社長が行っていることでした。

心身の健康を崩すと、一気につぶれてしまうことを多くの社長を知っていて体調管理や適度な運動などを行っている社長が多い印象です。

まとめ

筆者がみてきたしぶとい社長は、常にストレスやピンチ、勝負の中で生きています。

ややもすれば心身のストレスでつぶれてしまうこともある社長がいる中、しぶとく生きている社長は、常に先を見通し、ストレスをうまく管理しています。

加えて健康管理に気を使っている方がとても多かったのは意外に感じられました。

忙しい社長に限って自身の健康は二の次になりがちなイメージでしたが、健康第一で頑張っているのが重要なのかもしれません。